いろいろな話59
サラのお皿

方言ってのは面白い。
特に口にしている本人にその自覚がない場合は!
そんなときは周りを巻き込んで愉快な出来事が起こる。

ある2人の女の人同士の会話でこうありました。
「ちょっと、あんた、そこのサラのお皿とって〜」
「???」

この場合最初の女の人は関西出身、後の人は関東出身。
関西では新品のことを「さら」と言います。
だから最初の発言は「新品のお皿をとって〜」と言う意味になります。
しかし、関東出身の人には意味がわかりません。
「皿のお皿?」
とこうなったわけですね。

よく似た話では「このおさら直しといて!」ってのもあります。
関西→「直す→しまう」
関東→「直す→修理する」

だから、誰かの発言で聞きなれない言葉があったとしても、即それが間違いとはいえないのです!
地域、時代によって言葉は変化します。
したがって、多数、少数の違いはあれ正解、間違いとは言い切れません。

だ〜か〜ら〜!

がこう言っても指摘してはいけない!

サムイボ(いわゆる鳥肌のこと)→さぶいぼ
ゆで卵→
うでたまご!」


【おまけ】

本来間違って言った言葉が本当の言葉を駆逐した例もあります。
有名なところでは「ゴキブリ」
本来は「あぶらむし」。
これの京都での方言である「ごきがぶり」(御器つまり食器をかぶるように隠れているという意味)
これがある図鑑に誤植で「ごきぶり」と表記されて以来、
一般にもそうよばれるようになりました。

あと「独壇場(どくだんじょう)」は正しくは「独せん場(どくせんじょう)」
字が表示できませんでした(壇のへんが土へんでなく手へんです)が、大字海などの辞書で引いてみてください。
誰かの漢字の間違いが本来の読みをも変えてしまった稀有な例です。



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