いろいろな話68

恐怖ってなに?


恐怖とはなにか?
怖れ忌むべき感情?
恐れおののく感情?

ではそれはどこから来るのか?
痛み?(死ぬこと?)
いえ、いえ…
私は常々こう主張しています

「根本的な恐怖とは、自分の理解を超えたものの存在である。」

確かに、痛みや死に対する恐怖というものはあります。
しかし、それらは既に知っている情報によって想像し呼び起こされた恐怖です。
つまり純粋な恐怖ではありません。
注射された子供が、二度目の注射から怯えるのは経験により学習し、
注射を怯えるべき対象と認識するからです。
同様に、殺人鬼が恐いのも自分の行く末を想像して恐くなるのです。
いずれも、脳内で考え理解した上で憶える恐怖感です。
つまり逆にいえば、情報が無かったら恐くないともいえます。

「ちょっと待て!」

ここであなたはそう言うはず。
そう冒頭に私はこう言いました、
「根本的な恐怖とは、自分の理解を超えたものの存在である。」
なのに今度は情報がなかったら恐くないと言っている。
一見矛盾のように感じますが、「情報の無いもの」と「理解を超えたもの」は微妙に違います。
例えば、「見たことの無い物体」、これは「情報の無いもの」
多分、「これは何?」って思うけれどもそんなに恐くは無い。
次に「子供」、これは知っている情報、でも「子供」が夜中の山道でひとり笑いながら歩いていたら?
「子供」、「夜道」、「笑い」、「歩く」全て既知の情報だがこの組み合わせは…
理解の外
私ならとてつもない恐怖を感じます。
その子供に殺される、傷つけられる、そんな風には思わなくても、意味も無く恐れおののきます!
これが「理解を超えたものの存在」に対する恐怖であり、
恐怖の本質だと思います。

その昔(今でも)、欧米人が東洋人の表情が読めないで無気味に思っているそうです。
「やつらは何を考えているか分からない…」
その思いは、何かのきっかけで恐怖に変わります。
そして恐怖は敵意に変わるかも知れません。


こう考えると、大きな話じゃなくて、普段から分かりやすく生きるほうがいいのかもしれない。
「あんたは何を考えているのかさっぱり分からんわ〜!」
こう言われ出したら要注意!
そのうち周りが全員敵になってるかもよ!



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