いろいろな話13


思い出に生きる

子供の頃から日記をつけるのが好きだった。
日記といっても、数行程度の簡単ななもので、
その日の出来事や食べたものなどを記した覚書のようなものだった。
読み返すと結構細かく書いてあり、時刻やそのときの机上の物の配置なども書いてあった。

さて、これは何のためにつけていたんでしょうか?
答えは、いつか(大体が2〜3年後)読み返して楽しむため!
誰でも経験があるでしょう?
ふと出てきた懐かしいもの、それを見ると当時がフラッシュバックしてくるようなそんなものとの再会。
それを自ら作り出し、楽しんでいたんです。
(これは今、各バイクの整備日記に姿を変えて、未だに継続されている。)

実は日記だけではないのです、
冬の日に雪が降れば、雪だるまを作り冷凍庫へ…
そして、夏の日にふと偶然見つけて冬の日を懐かしむ。
縁の下にガラス瓶につめたカードなどを放り込みタイムカプセルごっこ。
畳に下に入れる新聞はテレビ欄のあるもの…などなど
なにかにつけ、あちこちに仕掛けを作っていました。
(ほら!だからいつも写真を撮りたがるでしょう?)

そうこうするうちに、こんどは対象が音楽に移りました。つまり、
「一時に凄く聴いた曲は、後に聴くだけで当時の風景や匂いまでよみがえらせる。」
ということに気付いたのです!
元々好きなもの(曲だけでなく食べ物なども)はしつこいくらいに繰り返し鑑賞する私です。
この時間差のタイムスリップは強烈でした!
(今でも、これは「あの車の曲」、「浪人時代の曲」、「新婚時代の曲」…など私の中ではあります。)

(余談ですが…この作用は実は意識して聴いていない曲、
つまり好きではないのに町でよく流れていた曲のほうが意外性があり効果は大きいようです。
だから、最近はよくある「なつメロ」のCDセットなんか欲しくなります。」)

更に最近では、対象は色々なモノにまで広がってきています。
あれもこれも、みんな大事な気がしてきて、捨てれません!
(だからガレージには何に使うのか分からないものがたくさんあるんです)
外したサビサビボルト、配線のきれっぱし、各種空箱などなど
もったいながってるだけじゃなく、それぞれに思い入れがあるんです!

でもこれって、やばくない?
この思想の行き着く先は「ゴミ屋敷」!
(今では、ゴミ屋敷の住人の「それは放っちゃぁだめっ!」って気持ちもちょっとは分かる。)

こうなると(全く考えの違う)同居人にはたまったもんじゃあないですね。
そのうち愛想をつかされて放り出されますよ!
でもそうなると、いよいよ色んなものに囲まれて思い出の中へ…
思い出の中で生きていくしかないのかも。

この問題を解決させるには、広いお家と、広い部屋がいりそうですね。




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