いろいろな話243

 

バブルと勘違い 

 

私の学生時代は、いわゆるバブル真っ只中!

土地や物の値段が面白いように上がってゆき、お金がお金を産む異常な状態でした。

当時からその状態が不思議で、常に懐疑的だった私は、

他人が決めるものの価格や価値というものに信用を置かなくなりました。

そもそも、物の価値とは誰が決めるのでしょう?

他人が「価値がある!」というものは、はたして自分にとっても同じくらいの価値があるのでしょうか?

そういう考え方がまかり通ると、「欲しいから欲しい」のではなく、

「価値がある(らしい)から欲しい」という人が増えてきて、

その結果、「価値」が一人歩きし始めて、いわゆるバブルの状態になるのではないでしょうか?

これは不健全ですよね。

色々例を挙げるまでもなく、ゆがんだ困ったことを生み出す状況になります。

だから、せめて自分だけはそういうものに踊らされないようにと、心がけておるわけなのですが…

いかんせん、やはり金額というのは心を突き動かそうとします。

「え?!あの本がそんな値段で取引されてるの?」

「ええ!?このバイクがこの値段で!?」

こういう話を聞くたびに、ついつい頭の中でソロバンをはじいてしまいます。

でも、欲しくて手に入れたそれらのものを、価格が上がったからと言って手放す気には到底なりません。

もし手放すとしたら、私が不要になったときか、

新たにそれを必要とする人が現れて、譲ってもいいなと思ったとき。

無論そのときは儲けることは考えず、実費で譲り渡したい。

それでも、その譲った人が金額に目がくらんで現金化することもありますよね。

実は以前そういう思いをしてすごく腹を立てたことがあります。

そういう人は大切なことを見失い、勘違いしてしまっております。

お金は手にしても、私の目からは非常に惜しい…



さて先日、高校時代にバイトして買った私の中古のギターと同じものがオークションに出ておりました。

その落札価格がとんでもない!

確かによくできたギターで、希少なわけですが、それを差っぴいてもありえない価格!

本来は海外ブランドのコピー製品であったのですが、

その価格だとオリジナルを買えますやん!

当然この話を私が黙っているはずもなく、あちこちで吹聴しまくりましたらば、

大体のところでこういわれました。

「売れ!売れ!」

ですが前述のような理由で私は売る気持にはなれません。

家族からしたら、厄介な人間ですよね。

(=^^=)ゞ



とかいいながら、そのギターを弾きながら、

ふと…

「今までみたいに、お気軽に弾いていたら、フレットすり減ったり、壊れたりするかも…」

そう思い、油を塗り磨いて大切にしまってしまい、

代わりに拾ったギターを毎日弾いていることは内緒です。


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