いろいろな話261

 

愉快な友達

(ミミズの正座&血染めのマット、そして死体…)
 

 

え〜、毎度おなじみのT君のエピソードでございます。

仙人への道をあきらめて、彼は晴れて獣医学科の大学生になりました。

さてその少し後のこと、彼を含む私とほかの山岳部の同期の者たちで、

高校のクラブの後輩の山行についてゆくことになりました。

それには私たちの先輩もたくさん来ていたので、

未成年の後輩たちが寝静まった後は、成人した私たちOBは酒盛りをして楽しみました。

時間と共に酔いもまわり、寝てしまうものや、くだを巻くもの、

そして…

(・∀・)「予想外の行動に出るもの!」

機嫌よく酒を飲んでいたT君は次第に泪を流し泣き始め、そしてこう叫びだしました。

「ミミズが・ミミズが正座するんや!」

実はこの頃、彼は学校で実習のため何匹ものミミズを実習で解剖していたのです。

心優しい彼はそのことを気に病んでおり、

「ミミズに正座して謝りたい!」

と思っていたそうです。

ですが、なぜか正座したのはミミズの方。

そこで先輩が、

「Tどうした?正座すんのはお前やろ?ミミズ゙ちゃうやろ?」

と声をかけると。

「いや・ミミズがな、ミミズが正座してくんねん〜!」

と要領を得ません。

面白いのでこのときの状況を録音したりしましたが、意味不明のことを叫ぶだけ。

「こりゃあかんわ、酔っ払いだわ…」

と私たちが無視し始めると、今度はおもむろに立ち上がり…

「オレはヤツをぶっ倒さなあかんねん!」

と大声を出し急にボクシングのファイティングポーズ!

実は彼この時期ボクシングに入部して、ちょうど近々にデビュー戦が控えていたのです。

そこで先輩が声をかけます。(以下二人のやり取り)

「T、ヤツって誰や?」

「ヤツぅ?  うぁぁ・・、あいつやぁ!」

「ミミズか?」

「ミミズは正座やぁ〜!ごめんごめんよぉ〜!」

「じゃあ誰やねん?」

「ミミズがぁ〜!ミミズがぁ〜!」

「だからミミズをぶっ飛ばすんか?」

「ちゃう!ヤツを
血染めのマットに沈めるんやぁ〜!」

「だからヤツって誰や?」

(以下数回リピート)


このやり取りはそれなりに面白かったのですが、やがて飽きてきたので相手にするのをやめると、

その後、彼は次第にエキサイトして近くにあった池に飛び込もうとし始めました。

無論われわれは押さえつけましたが、結構怪力なので…

(・∀・)「登山のザイルで大木に縛り付けました。」

すると彼は

「うおぉぉぉぉぉ〜!ほどけ〜!オレはヤツを倒さなあかんのや〜!」

と雄たけびを上げます。

「ほどけ〜!ほどけ〜!」

次第に飽きてきた私たちは、彼を放って静かに飲んでいました。

すると、気がつくと彼の声が止んでいるではありませんか!

気になった私たちがそっと様子を見に行くと…

(・∀・)「なんと紐を自分でほどこうとしているではないか!」

で、私たちに気づくといきなり立ち上がり。

「うおぉぉぉぉぉ〜!ほどけ〜!オレはヤツを倒さなあかんのや〜!」

(・∀・) 「お前冷静やん!」

┐(´д`)┌


そんなこんなでひどい二日酔いの中、彼はどうにかこうにか家にたどり着きました。

しかし、家の中には入らずに家の前に停めてあった車の中でつい眠り込んでしまったのです。

明るくなって、近所の人がその車を覗きこむと、

そこには、よだれとげろ、そして土と炭にまみれて真っ黒になったT君の姿が!

近所の方は思わずこう叫んだそうです。

(・∀・)「Tさんとこの息子さん…、死んではる!」

彼がこの後おうちでかなりしかられたことは言うまでもない。



さてその後日談。

体調も整いデビュー戦に臨んだ彼は、周囲の予想をはるかに裏切り、

なんとまあ、
近畿大会で(確か)準優勝になったのです!

(・∀・)「おお!」

その知らせを聞いた私たちは、よかったね〜♪と彼に会い

そこでその試合内容を聞いてみました。


「すごいな〜!いきなりでこれはかなり部でも褒められたんちゃう?」

「いや、それがな、そうでもないねん。」

「なんで?」

「いや、先生も先輩も、審判も…」

「も?」

「お前の試合は汚いって…。」

「?」


実は彼の試合は、きれいなパンチがスパッと決まるクリーンヒットのポイント稼ぎではなく、

微妙な軌道の彼の重く力強いパンチが、相手の体をかすめ、

結果、相手は徐々に出血し、やがて血みどろ
になって負けてしまうという凄惨極まりない試合だったそうです。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


だから彼の後の試合はリングの掃除が大変だったとか・・


でもまあ、

なんだ・・

「血染めのマット」は実現させたから、

まあ、

なんだ、


その・・


(・∀・)「お・男らしいと思うヨ♪」


〜次回の予定は、「北海道車天井押さえつけ事件」です〜

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