色々な怪獣


30 もう食べないの?

いつからでしょうか?
最近の怪獣(含む怪人)って、人間を食べなくなりましたよね?

私が子供の頃は、ギャオスをはじめ、
イソギンチャック、ガイラなどなど…
その劇中に、リアルな描写で人間を食べた怪獣がいました。

これは恐かった!
同じ殺されるのでも、
「食べられる」ということには、根源的な恐怖が付きまといます。
つまり、
踏み殺されたり、光線で焼き殺されるのは、
実生活においても、事故などの形で起こり得る事ですが、
食べられるということは、考えの外にあり、
そのことを映像として見せられてしまうと、

「あぁ〜、怪獣にはかなわない!恐ろしい!」

もう、自分が弱者であることを思い知らされました。

また同時に、
そして、人間を咀嚼する怪獣の姿を見て、
「怪獣も生きていて、そのためには人間を食わねばならないのか。」
そうも思いました。

つまり、それらの映像を見た私にとっては、
怪獣は画面の中の作り物ではなく、
リアルな、怖れるべき生き物として認識されることになったわけです。

だからこそ、反対に怪獣が倒され、
断末魔の叫び声をあげるシーンを見るときには、
悲しい生物の死として、複雑な思いで見ていました。

思えば、今だに私が怪獣好きなのも、
そういった感情のなせる技かもしれません。


しかし、ある時期を境に怪獣は変わってしまいました。

街は破壊すれども、人間は食べない。
それどころか、踏み潰すこともなくなった。
そして、
倒されても、ぐったり倒れるのではなく、
派手に爆発し、死体を残さない!

色んな方面への配慮でしょうが、
これでは、感情移入もへったくれもない!

私が、古臭い怪獣ばかり愛でるのはここに理由があるのです。
新しい怪獣は、既に私にとっては画面の中のただのキャラクターなのです。


それがどうでしょ!

平成に入ってからのある映画!
(これもやっぱり、ガメラなわけですが…)

人間を食べるは、その衣服は吐き出すわ、
攻撃されると、面玉を飛び出させて痛がるわ、
そして怪獣の死体は腐ってハエがたかるわ…

グロイという声もあるでしょうが、
私は思わず拍手をしました!

これ!これです!

私は怪獣映画は、「ホラー」でもあると考えています。
だから、大人も楽しめるべきであり、
その世界に入り込めるだけのクオリティがあるべきだ!
そう考えています。

先ほどの映画、「平成ガメラ」はそのシーンだけで私は合格だと思いました。

 おまけ

昔読んだ(江口ひさし先生の)マンガで、「食いしん坊万歳」のパロディがありました。
ゴジラの梅宮辰夫が、M1号のおばちゃんが作る料理を食べるのです。

材料は満員電車

それを電車ごと手にとり、放射能火炎で軽くあぶる
その後、殻似あたる電車の部分から、中身にあたる人間の蒸し焼きを取り出し、
(ちょうど、焼いたきりたんぽのような状態になっている)
そのまま、あつあつでいただく♪


不謹慎だと言われようが、私は爆笑しました!

そして、思いました!

「江口先生はよく分かっている!」

そう、我々も魚や牛を食べているもの。




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