色々な怪獣


32 怪獣図鑑


我々の世代の男性の方なら、一度は手にし、目を通した図鑑があります。
それが、「怪獣図鑑」

いそれまでテレビで見ていた怪獣達が、
解剖図解入りで、特徴や性質などを分かりやすく解説されています。
(足跡まで載っている♪)

私も当然持っておりましたが、
厚ぼったい表紙と、「図鑑」という言葉の響きがなんだか偉そうで嬉しくて、
どこにでも持っていって記憶があります。
そこはテレビや映画だけでは絶対分からない秘密の知識で溢れていました。

「なになに…、バルタン星人は足の裏から腐り液を出す・・」
「ペガッサ星人とペロリンガ星人は親戚?」

家では怪獣の図を模写し、学校ではその知識を競う。
しまいにはペーズ数だけを言って、そこにどんな怪獣が載っているのかを当てる、
そのようなことまでやっておりました。
いつしか、表紙は破れ、ペ−ジは外れかけ、
それでも大事な相棒として大活躍いたしました。

でも、ある日その図鑑に疑問を抱く時が来ました。
それは・・・
「最新・怪獣図鑑」の発行です。
それには、今まで私が信じていた内容とは異なることが書かれていました。

<(T∇T)>「ガ〜ン!」

今まで私が培ってきた知識は何だったのでしょうか!?
正直その時はショックでした。

友達は、最新なのだからこの本の内容が正しいと主張し、
私は、古い情報の方が正確であると反論しました。
しかし、大方の意見では「最新版」優位でありました。

私は今までの、頼りになる大事な相棒が急にふけてしまったかのように感じました。

そのあと、多くの友達が「最新版」に走る中、
私はいつまでも「旧判」のそれを大事に持っていました。

だって、情報以上に何かがそこに詰まっている気がしてしまっていましたから。



ただいま、私は周囲のものに携帯の買い替えを勧められていますが、
イマイチ踏ん切りがつきません。

今も昔も、私のしていることは同じかもしれません。



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