色々な怪獣


35 怪獣映画

夏休み、冬休み、春休み
近所の友達等と一緒にお弁当を片手によく映画館に行きました。
それこそ朝から晩まで、繰り返して何度も見ていました。



大抵はテレビのアニメとの併映だったため、途中興味のない映画を見なければなりませんでした。
(「サインはV」とか、「魔法のマコちゃん」とか…)
そんな時は、映画館の一番後ろの席まで行き、ジュースのビンを転がしたり、
前の席のシートカバーをひっくり返したりして遊んでいました。
それでも退屈してしまったらば、ロビーへ行き「のしイカ」や「コーヒーキャラメル」を買って食べていました。

お目当ての怪獣映画が始まっても、
最初の20分間ほどは怪獣は出てきません。
我々は思い思いに時を過ごし、そのときを待ちます。

そしてやっと怪獣が出てくると、
それこそ、大口を開けてスクリーンに見入りました!
「見逃すまい!見逃すまい!」
そう思いながら怪獣の動きを目で追いました。

不思議なことに、怪獣の出てきてからの40分間は、
最初の20分間より早く過ぎてしまうのです!
気が付くと、映画は終わりに近付いてきています!

そして…

画面に大きく、「終」の字が出てきてしまうと、
それまであいていた大口がやっと閉じられます。
喉はカラカラですが、すでにジュースを買うお金はなく、水筒のお茶ももうありません。
急いでロビーのウォータークーラーに行きます。

しばし休憩の後、
次の上映を待って、再び先ほどと同じことを繰り返します。


大体3回ほど繰り返し見た後映画館を出ます。



す〜る〜と〜



なんと、入る前には眩しい朝日が照りつけていたのに、あたりはすでに夕暮れです。
まるでタイムトリップしたかのような不思議な感覚を楽しみながら家に帰ります。


家に着いて先ずすることは…

!(・∀・)「テレビのスイッチオン!」

目に映るテレビの画面の何と小さく、しょぼいことか!
先ほどのスクリーンとのギャップが気持ちいいほど笑えます!


私が映画館に入り浸っていた理由は、無論怪獣が大好きだったからですが、

実は…

この変な感覚を味わいたかったからというのも大きな理由の一つです。



さすがに、今ではもう映画館で怪獣映画を見ることもなくなりました。




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