色々な怪獣


44 深海怪獣…

以前(怪獣13)怪獣のパターンで「巨大生物」というジャンルがあると書きましたが。

これって、反対の見方をすれば、「巨大生物は怪獣になりうる」ってことですよね。

で、今回は実際に存在が広く世に知られている巨大生物

つまり、「発見された怪獣!」のお話です。



その名は「ダイオウイカ」


なんだ、イカかとお思いでしょうが、

舐めてもらっては困ります。

今まで確認されたものの中で最大級のものでは、
人間とこれくらいほど大きさの違いがあるのです!






これが怪獣でなくして何でしょう!

まさに「決戦!南海の大怪獣」の「ゲソラ」!

若しくは「ウルトラQ]の「スダール!」

こういうのが浜辺に出てきたり、泳いでいたりしてるのに遭遇したらば、

それは絶対、怪獣に出会ったときの驚きと恐怖を感じますよね。

この個体は、カナダに漂着した最大級の死体。
正式な最大記録では19.8メートル


しかしその容姿と裏腹に、この怪獣に襲われたというお話はまず聞きません。


それは、生活する場所が違うから基本的に出会うことがないということ。

このダイオウイカは深海でユラユラと暮らしています。

我々の目に触れる場合は、死んでしまってその死体が浜にでも漂着した時か、

マッコウクジラを解体した際に、その胃袋から出てきた姿くらいしかお目にかかれません。


じゃあ、万が一海中で出会ったらば?


実はこれほどまでに巨大になってしまうと、

自身の遊泳能力ではその自重を支えきれずに海中深く沈んでしまうんです。

でもそれでは生きていけないので、

このダイオウイカの場合はその肉体を変化させました。

つまり、体内のアンモニアイオンの濃度を上げてゆき、

自身の比重を海水と同等まで変化させていったのです。

結果どうなったかというと。

沈んでしまうことはなくなりましたが、

自在な遊泳能力を失い、
海中で漂うだけの怪獣になってしまったのです。

(余談ですが、そのため身はすこぶるショっパ苦く、食感もスポンジのようで食べれたものではないそうです。)



ですので、この怪獣は人を襲いません!(襲えません!)




でも、それって怪獣かな〜?




【おまけ】

このダイオウイカの例のように、巨大生物は海、特に深海に多く見られます。

温度が低く、食料に乏しい深海では、

環境の良い状況に比べて、生き物の成長速度は著しく遅くなります。

したがって、通常数年で成体になるべき生き物の種類のものが、

数10年かけて成体となる場合があることも知られています。

(場合によっては一生幼態のままで過ごすいき物の例もあります。)
そしてまた、消費エネルギーの低さからか寿命は驚くほど長かったりします。


ということはどうなるのか?


成体になるまでの間、ちびちびと長い期間にわたり成長を続ける。

つまり、個体の巨大化が起こってくるのです!

これはうそでも何でもなく、本当の話。

温度が低く、とてつもなくゆったりと時の流れる異次元。
そこには、早紀のダイオウイカのほか、
100年近く生きる人間ほどもある、「グソクムシ」や古いサメの仲間達がいるのです。


海にはまだまだ、何かえたいの知れないものが生きている気がしますよね。




次へ



トップヘ